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遺骨を集める女性(後編)

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アル「い、今からでも遅くないから引き換えしましょ?」

クリスカ「まだ中にも入ってないじゃない。
     本当に危なかったら引き返すから!」

アル「姉さんは信用できません!
   螢さん、わたし達は帰りましょ?」

螢「一度引き受けた依頼はしっかりこなさなくては。
  大丈夫です、何があっても守りますから!」

アル「危ないから、じゃなくて!
   いえ、もちろん危ないでしょうけど、そ、そうじゃなくて!」

螢「ク、クリス!引っ張らないで下さい!
  アルさんがなにか仰って・・・!」

クリスカ「早くしないと日が暮れてしまうよ~」

アル「ま、待ってください!一人にしないで!」

クリスカ「さすが船の墓場と呼ばれるだけの場所だね」

螢「これだけの数から探すとなると何時までかかるか予想できませんね」

クリスカ「アルが泣き出さない前に終わらせようか」

アル「な、泣きません!誰が泣く・・・!」

螢「無理しないで。どうぞこれを使ってください」

アル「螢さんの優しさが沁みます・・・」

アル「き、きき、来たー!!」

螢「クリス、私たちで前に!」

クリスカ「りょうか・・・!」

螢「今日のアルさんは気合が入ってますね」

クリスカ「気合が入るのはいいんだけど
     これだと私たちまで吹き飛ばされそうだね」

アル「はぁ・・・はぁ・・・」

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クリスカ「この遺骨は聞いていた情報と一致するね」

アル「そ、そうですね!
   さっさと回収して次に行きましょう!」

螢「待ってください!
  そんなに乱暴に扱っては死者も安心して眠れません!
  怖いのはわかりますが、もう少し丁寧に扱わないと…!」

アル「ごめんなさい・・・」

螢「遺骨の回収は私が請け負いますので、周囲の警戒をお願いします」

クリスカ「まだまだ探索ポイントも残ってるし、気を抜かないでいこう」

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螢「この遺骨で最後だと思います」

クリスカ「思ったよりも早く終わったね」

アル「思ったよりって、今は夜よ!
   姉さん、こんな場所で野宿でもするつもりだったの!?」

クリスカ「さすがにこんな場所では、ね
     必要以上に長居もしたくないし、さっさと引き上げますか!」

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螢「そうですね、なにやら大型生物の咆哮も聞こえてきますし・・・
  速やかに撤退したほうがいいかもしれません」

アル「ほ、螢さん!そういう冗談も時と場合が・・・!」

グルルルゥ・・・

クリスカ「ホントに聞こえるね・・・
     ちょっと見に、ん?これは…」

アル「私には何も聞こえません!ええ、聞こえません!
   ですから!早く帰りましょう!!」

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螢「ようやくコインブラですね、お二人ともお疲れ様でした」

クリスカ「そっちこそお疲れさま。」

アル「あぁ、神様!今日一日無事に過ごせて感謝します!」

クリスカ「オーバーな言い方ね。
     私達が一緒なんだから無事に決まってるでしょ?」

アル「その信頼とこの感謝に関しては別問題です!
   ほんっとうに怖かったんだから!」

クリスカ「今日はもう遅いし、報告は明日にしよう」

螢「そうですね、遺骨に関しては私がお預かりしておきます」

アル「そ、そうしてくれると助かります」

クリスカ「ただいま」

フィー「おかえり~」

クローシェ「おかえりなさい、アルは大丈夫?」

アル「なんとか生きてます」

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螢「ご依頼の遺骨を持ってきました」

カティマ「ごくろうさま。
     そっちの妹さんがあの様子だったからちょっと心配してたけど
     無事に戻ってきてくれて何よりだよ」

クリスカ「依頼された遺骨は持ってきたけど
     どうして集めていたんです?」

カティマ「こいつらは私の仲間だった奴らなのさ
     私はこいつらとは一緒に死んでやれなかったからね…
     せめて集めて弔ってやりたかったのさ」

アル「それで集めていらしたんですね…」

螢「そのような理由でしたか…
  一応、私の生まれの場所の風習の弔い方をしていますけど
  そちらの方々に合わせて再度弔ってあげてください」

カティマ「こんな事までしてくれて助かるよ
     ああ、昔の私はさ、か・・・」

クリスカ「すと~っぷ!昔のことはいいですよ
     カティマさんは武器屋の店主、それでいいじゃないですか」

螢「私もそう思います。
  私達が知り合ったのは武器屋の店主カティマさんです」

カティマ「あんた達に頼んでよかったよ
     報酬とは別に困ったことがあったらいつでもおいで。
     可能な限り力は貸すよ」

クリスカ「そういうことならわたし達と一緒にいかない?」

カティマ「フッ・・・あんた達とは良い友人になれそうだよ」

クリスカ「それじゃ、これからもよろしくということで・・・!」

螢「今日は私達がお店の番をしておきますから
  この方達を弔ってきてはいかがですか?」

カティマ「そうしてもらえると助かるよ
     それじゃあ、しばらくの間よろしく頼むよ」

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アル「姉さん、螢さん」

螢「はい、これがお水入れです。
  それと向こうの通りに花屋さんがありましたよ」

クリスカ「言わなくても分ってるから、いっておいで。」

アル「はい!」

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