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桐葉の願い


螢「ご依頼の街周辺の討伐、完了しました」

ヌネズ「こちらも調査チームのほうから報告は聞いている。
    よくやった、これが報酬だ。」

螢「あと、ヌネズさんがお願いしていた『ちょこらて』の件ですが
  現在『かかお』の流通が滞っており、購入できませんでした。」

ヌネズ「そうか…残念だが仕方がない。
    ご苦労だった、次の仕事が入るまでのんびりしてくれたまえ」

螢「ただ、クローシェからの報告では」

ヌネズ「ん?なんだね?」

螢「『かかお』なら王達の庭園の広場のほうに樹があるので
  樹の付近の魔物を討伐すれば入手できるだろうとのことでした。」

ヌネズ「ほう、あんな所にカカオが取れる場所があるのかね
    貴重な情報だな、助かった、礼を言う。
    ところで…」

螢「なんでしょう?」

ヌネズ「あの怖い女性はどうした?一緒ではないのかね?」

螢「そ、それが…」

ヌネズ「まさか、大怪我でもしたのかね!?
    それなら道具屋の桐葉を…」

螢「ち、違うのです!
  ただ、今回は初見での揉め事もありましたし
  あまり不愉快な思いをさせてもいけないだろうからと
  私だけで行って欲しいといわれまして…」

ヌネズ「そうだったのか…
    こちらのほうに落ち度があったのだから気にする必要はないぞ。
    それと、こちらのほうこそすまなかったと伝えておいて欲しい。」

螢「わかりました、では、これにて失礼いたします。」

クローシェ「おかえりなさい、どうでした?」

螢「はい、特に問題はありませんでした
  報奨金も多いくらいでしたし、クローシェのことも心配していましたよ」

クローシェ「そ、そうですか…
      後でこちらもきちんと謝りに行ってきますわ」

螢「優しいんですね」

クローシェ「そ、そんなことはありませんわ!
      ところで、次の仕事はありまして?」

螢「いえ、今のところは無いそうです。
  ですから、街の人たちの願いを叶えていきたいと思っているのですが…」

クローシェ「まったく…貴女のほうが優しいと思いますわよ?」

螢「困っている人を助けるのは当然です!」

クローシェ「えっと…
      これ!この依頼、受けますわよ!」

螢「なになに…
  テトラ遺跡周辺で探し物をして欲しい、ですか
  クローシェには嬉しい依頼ですね」

クローシェ「私のためにあると言ってもいい依頼ですわ!
      早速お話を聞きに行きますわよ!」

Kiriha01_02.jpg

桐葉「いらっしゃいませ、何をご入用でしょうか?」

螢「私は櫻井螢といいます、こちらはクローシェです。
  掲示板の依頼を見て伺いました。」

桐葉「依頼を受けてくれるんですか!?ありがとうございます!
   私の名前は桐葉といいます」

螢「それで、どのような探し物なのでしょうか?」

桐葉「父の手記帳を探して欲しいのです」

螢「手記ですか、お父上が遺跡で落とされたのですか?」

桐葉「実は…父はずっと行方不明でして手がかりを探しているのですが
   これがようやく見つけた父の足跡の断片なんです!」

クローシェ「・・・」

桐葉「出来ることなら、自分で行きたいのですけど
   魔物の多い場所ですから行くに行けなくて…」

螢「わ、わかりました!
  私たちが絶対にその手記を探してきます!」

クローシェ「それで、どうしてそこにあるという事がわかったのかしら?」

桐葉「父が行方不明になってから色々と父の書庫を調べていたのですが
   そのとき父の目的地のような断片が見つかって…」

クローシェ「なるほど…そこに途中で訪れた、もしくは手記を隠すような事があった
      というわけですわね。」

桐葉「そうなんです。
   ですから、調べてみたくて。」

クローシェ「それだけわかれば十分ですわ。
      螢、行きますわよ」

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螢「果たして私たちだけで探すことができるでしょうか?
  場合によってはクリス達の手も借りることになりそうですね」

クローシェ「そのような必要はありませんわ
      それに今回の捜索範囲はそれほど広くならないと思いますわ」

螢「どうしてです?テトラ遺跡は少々広い遺跡だと書かれていましたが…」

クローシェ「まずは彼女のお父様の足跡ですが
      ここに途中で訪れた、という情報がありましたけど
      その場合、まず建物内の奥深くまで行くような人は皆無だという点ですわ」

螢「なるほど…」

クローシェ「それと、この遺跡はずっと魔物がいるような場所だったという点からも
      奥に物を隠す人はいないでしょう」

クローシェ「次に隠すようなことがあったという点ですが、
      追われていたという可能性も捨て切れません。
      ですから、入り口付近はないでしょうが
      少し奥に行ったところに隠すという行動を取る方のほうが多いでしょう」

螢「たったあれだけの情報から凄いですね…」

クローシェ「そうでもありませんわ
      貴女も色々な学術書を読めばすぐわかるようになりますわよ
      それよりも急ぎますわよ!」

Kiriha01_04.jpg

螢「今回は探索が主ですから、戦闘面は全部こちらで引き受けます!」

クローシェ「そ、それは駄目ですわ!?危険すぎます!」

螢「問題ありません、今回に限り自分の刀を使わせていただきますから。」

クローシェ「カ、カタナ?聞いたことがない武器ですが
      言い出したからには全部お任せしますわよ?」

螢「任せてください!
  桐葉さんのためにも全力でいきます!」

クローシェ「では、こちらから色々と指示を出しますがよろしくお願いしますわ」

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螢「はーっ!!」

クローシェ「空を飛んでいる敵がいますわ!
      あれは私が相手を…!?」

螢「これでっ!」

クローシェ「貴女、空を飛んでいる敵も相手に出来て?」

螢「はい、連続して放つことが出来ない技ですが
  受け持つといったからには全力で対応させていただきます」

クローシェ「それでも心配ですが、早く探し当てて二人で戻りますわよ!」

螢「はい!」

Kiriha01_07.jpg

螢「どうにか手記帳を見つけることが出来ましたね!」

クローシェ「そんなことよりも、貴女の怪我が気になりますわ!
      私にヒーリングが扱えたらよかったのですけど…」

螢「大丈夫ですよ、クローシェがちゃんと手当てもしてくれましたしね
  そんなことよりも早く桐葉さんに持って行きましょう!
  これで桐葉さんのお父上の足跡がわかるといいですね!」

クローシェ「はぁ…自分のことより他人の心配だなんて…
      やっぱり貴女のほうが優しいと思いますわよ」

螢「なにかいいました?」

クローシェ「いいえ、なんでもなくてよ」

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螢「桐葉さん、見つけてきました!」

桐葉「本当ですか!?」

クローシェ「所々、痛んでいたりしていますけど
      貴女のお父様のサインもありましたし、間違いないと思いますわ」

桐葉「ありがとうございます、何とお礼を言えばいいのか…!」

螢「喜んでいただけたようで何よりです
  それでは、私たちは行きますね。」

桐葉「ま、待ってください!
   その腕の包帯はもしかして・・・!?」

螢「これですか?大した怪我ではありませんし
  クローシェが手当てもしてくれましたから大丈夫ですよ」

桐葉「ですが、血が滲んでいます!
   少し待ってください、ヒーリング!」

Kiriha01_09.jpg

クローシェ「貴女、治癒術が扱えるんですの?」

桐葉「独学ですけど、少しくらいなら扱えるんです
   もっと学んでいつか自分で父を探しにいきたくて。」

クローシェ「なるほどね。
      もしよろしければ私が貴女に教えて差し上げますわよ?」

桐葉「そんな事までお願いしていいんですか?」

クローシェ「いつか自分で探すおつもりなのでしょう?
      でしたら、ちゃんと学んでおいても損はありませんわよ?」

螢「そういうことでしたら、皆で探しませんか?」

二人「え?」

螢「私は…いえ、私達はこの土地を歩きわたることになりますし
  色々と情報の断片を捜すことが出来ると思うんです!」

螢「それに、桐葉さんお一人で探すのは心配です」

桐葉「協力して下さるのは助かりますけど
   他の方もいらっしゃるようですし、勝手に決めてしまってもいいんですか?」

螢「クリスもアルさん達も話せばきっとわかってくれると思います
  クローシェも…そう思いますよね?」

クローシェ「わ、わかりました、わかりましたから
      そんな目で私を見ないでくださる!?」

螢「クローシェもああ言っていることですから
  桐葉さん、一緒に行きましょう!」

桐葉「螢さん…ありがとうございます
   これから、よろしくお願いしますね!」

クローシェ「私達、歳は近いみたいですからさん付けは止めましょう
      あと、敬語もですわね」

桐葉「そう、だね…
   螢、クローシェ、これからよろしくね!」

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